山の花道〜丸山〜刈場坂峠 (2019.03.22)
早春に咲く花のことを「スプリング・エフェメラル」と呼ぶそうです。
春告げ鳥ならぬ、春告げ花ってことでしょうか…?
今回はそんな春の妖精たちを見てこよう!ということで、芦ヶ久保へ。
8時40分ごろ、芦ヶ久保駅をスタート。
ひっそりとした農村公園内を通って、日向山麓にある山の花道へ向かいます。
ここを上がっていくのだけど…
登山コースというよりも、他人様の畑を通らせてもらってる気分…苦笑
山自体が私人の管理物というか土地なワケだから、そういう場所ってけっこうあるんだろう。
いつもありがたく通らせていただくという気持ちでいたいものです。
9時23分、この看板前に到着♪
奥に向かうのは初めてなので、どんな感じなのか…ワクワク。
標示に沿って左回りに進んでいきます。
そろそろ終わりかけのロウバイ園を眼下に望み、相変わらずの武甲山を眺めながらベンチで小休止。
近くの方なのかな、犬を連れて散歩に来ていたおばあちゃんと会いました。
いいなあ、私も武甲山が見える場所に住みたい…
まずは北側の斜面の遊歩道をどんどん下りていく。けっこう急な階段。
セツブンソウやカタクリ、アズマイチゲを期待していったんだけど…
セツブンソウ。ちょっと遅かった…??
2月に来ないとダメだったかなー。
群生地なはずなんだけど、ほとんどがしぼんじゃってました。泣
しっかり開いていたのはこの一輪のみ。
うーん…来年は2月下旬には来ないとね!!
逆にカタクリはちょっと早かった!
うな垂れているつぼみばかり。無念…!!
いや、でもどこかに気の早いヤツがいるはず!!!
暖かくなるのを待ちきれずに開いてしまうヤツが!!!
うろうろ探し回っていると。
…いました!!!!ひとつだけ!!!!!
撮りまくっていると、立派なカメラを提げたおじさんが下りてきました。
カタクリを探しているらしかったので、
「ここにひとつだけ咲いてますよ!!」
と教えてあげると、ホッとしたようでした。
先週も来たけれど、その時はまだ全然だったと話していて…
ようやく会えた今年のカタクリを撮影開始。
群生地のほとんどが北側斜面なので、ちょっと遅く咲くのかな?
ん??どっちがアズマイチゲ?葉の色が違うけど、どっちも?
これも1週間から10日後ぐらいには満開になりそうですね。
花のベストシーズンをズバリ当てるのは本当に難しい……!
いつかは満開を見たいものです。
橋崩壊により進入禁止、となってました。
向こう側には渡れず、こちら側の岸を歩いていきます。
せせらぎの傍を歩く。
キレイな水が流れてますね〜♪ まだ水も冷たい。
ぐるっと回り込む感じで歩いていくと、どうも道が見当たらない。
しいたけ山のほうへ向かいたいんだけどなー。
たぶん、これがそうだろう…と思われるところを歩いていく。
この辺、看板にはサクラと書かれていたのでその時期にも一度は来たいね〜!
10時21分、登山口に到着。
去年の秋に丸山から降りてきた時に下りで使った道です。
今日は逆に丸山へと上がっていきます。
しかしこの道がけっこう長くて、「あれ?こんなだったかなー」と…
上のほうに尾根道が見えてきているのに、なかなか尾根に出られない。
深くえぐれている場所も多いので、意外と歩きにくい。
ようやっと尾根道に出て、ずんずん進む。
大日如来像を過ぎ、前回苦戦した3段の急登へ。
慣れた人にはたいした坂ではないのかもしれないけど、私にはけっこうキツイ。。。
しかし今日はトレポを持ってきている!!
ので、使わなかった時とどれだけ違うのか試してみようと思います♪
…結果。
まあ、あればあったで便利かな。という程度の違い。
確かに「支える」という意味では、もう1本の足があるような感じなので。
でも無駄に力が入ってしまい、今度は腕に負担がくるような…苦笑
私の使い方がイマイチなのかもしれないけどー。うーん。
林道を横切り、ふたたび山道へ。
この上にあの「出会いのテラス」広場があります。
ここで休憩している人をまだ見たことがない。
本来は右の斜面を上がっていくコースが登山道なのでしょう。
が、楽を覚えてしまった私はこの道路を手前側に進んでいきます。笑
しかしそのために大幅に時間をかけることになるのでした……!
なんと!丸山トンネル近くのトイレが冬季閉鎖中!!!
なんということでしょうか…泣
ここから丸山、さらに大野峠、刈場坂峠へと考えている私には最後の砦…ではなくトイレになる予定だったのにーーー!
でもちゃんと案内が貼ってあって。
県民の森・中央広場に仮設のトイレがあるとのこと。
まだそちらへは行ったことがないので、ちょうど良い機会だと思い、向かってみます。
ありました!
カワイイ屋根の建物が並んでいて、展示館や休憩できる東屋などがあります。
中央広場からの見晴らしもなかなか良い♪
方角的に笠山とか堂平山かな?
この辺り、野鳥のために巣箱が置かれていて、小さな野鳥が時々飛んできます。
それを見にきている人も何人か見かけました。
(そういう人は大荷物ではないわりに、立派なカメラを持っているのですぐわかる)
東屋で休憩し、来た道を丸山方面へ戻ります。
展望塔まであと少し!!
…この辺りだと思うのだけど、たぶんトレポの先っちょを落としました。涙
丸山からの下山中、カツンカツンと金属音が鳴るから何だろうなー?と…
今度行った時、落ちてたら拾ってこよう。
高山不動尊への道でもいつの間にかレジ袋を無くしていて…
山にゴミを捨ててはいけないと肝に銘じているのに
「やっちまったーー(顔面蒼白)」
と頭を抱えた記憶が…反省反省!!
12時ちょうどに丸山山頂に到着!標高960m。
今日は寄り道ばっかりしているから、なんだか長く歩いた気がするなー。
展望塔に登り、目の前の武甲山を眺める!!近い近い!!
ちょっと霞んでるけれど、まあまあ良い眺めですな。
まだ登ったことのない伊豆ヶ岳。
人気の山だそうで、いつかは子の権現まで縦走してみたい。
関係ないけど最近Foxfireに大ハマリしてしまい、帽子と長袖を買っちゃいました♪
知ったきっかけはXEBIOでの安売り服だったんだけど…
デザインのシンプルさとか色合いとかがすごく気に入ってます〜。
でもこのキャップ、後ろで調節してもちょっとデカイ。
ので、前にズレ落ちてくる…
髪にボリュ〜ムが無くなってきているお年頃には、やや被りにくいかな。
ユニセックス商品はそういう時に困ってしまう。
あーFoxfireのトレポほしいいいいーーーー
葉っぱ柄とか超カワイイ!!
ちょうどご飯時でもあるからか、展望塔の下の芝生にはけっこうな人がランチ中でした。
私も軽く済ませ、あまり長居はせずに下山。
今日は大野峠経由で刈場坂林道(ほぼ車道)を正丸駅までひたすら歩くのです。
無事なほうのトレポをシングル使いで大野峠へ。
途中にパラグライダーの発進地があり、広々とした芝生がありました。
天気がよければスカイツリーや筑波山までも見えるんだそう。
12時47分、大野峠。
ここから南側へ降りて、赤谷を通り芦ヶ久保へ行くコースもあります。
そしてここらは奥武蔵1号林道が通っているので、ずっと舗装路でも刈場坂峠へ行けます。
山道があって、すぐ下に崖があって舗装路、という感じ。
時々林道に出られるので、行けるところまで山道で行ってみよう♪
下に車道は見えているけど…10メートル以上はあるよな〜
しっかりとしたコースだけど急なところもあるので慎重に…
13時09分、カバ岳(刈場岳)。標高890m。
けっこう登ったり降りたりを繰り返してきたわりには、何の変哲もないところ…
よーしこのまま七曲峠(アガリッキリ)まで行くぞーーと意気込んだのだけど。
どん!
どどん!!
うひゃああああ岩場やんけーーーー泣
両側は急な崖。
相変わらず林道は見えるけど、さっきよりも遥かに下…
途中、どうやって渡ればいいかわからず苦戦していたところ。
ふくらはぎが攣りやがりました。こ、こんな時に…!!!
前にも後ろにも進めない状況になってしまい、なるべく平らな大きめの岩に座り込む。
足を伸ばしても曲げても痛い…
この先、岩場がどのぐらいの距離あるのかわからない。
確かに詳細図にも「岩」と書かれているけど、これはちょっと今の状況的に無理ぽ…
困った私は、痛みが治まるまでそこで休むことに。
インスタント味噌汁を作って飲みながら、やべえなあと呑気に思う。
誰か来たらどうしよう。という私の思いとは裏腹に、林道にすら誰も通っていかないし!
しゃあない、引き返そう。。。
後で調べたところ、ここは狭いけれどフツーに通れる場所ではあるそうです。
が、現在の私の力量&高所ビビリでは危険でした。
諦めて安全な道を選択。
カバ岳手前のここまで戻る。
せっかく登ったのにーーーー!くやしーーー!
林道をてくてく歩いていくと七曲峠に着く。
山道のほうを覗き込んだけど、どの辺りまで岩場が続いていたのかわからずじまい。
もし次に来たら逆から行ってみようか…とも考える。
林道では数人のサイクリングの人がシャーーーッと軽快に漕いでいく姿を見かけました。
ああ…私も乗りたいよチャリンコ。
刈場坂峠はまだまだ先。
14時13分、ようやく刈場坂峠に到着!標高818m。
ああ〜長かったよう〜〜〜!!!
ここには立派なトイレがあって助かりました!
堂平山がよく見える。
さてここからはずっと舗装路…ではなく。
林道をショートカットする「正丸121」(と書かれた柱)から入る道へと進む。
…いやすごい荒れっぷり!
ホントにここでいいのか??って感じの森の中の道。
けっこう下ってきてから途中で人工物を見つけ、歩いていい道なんだなあと安心する。
もはやどこを歩けばよいのやら。
なんとなくついている踏み跡を頼りに下りていく。
林道にぶつかったここが高麗川の源流だそうです。
ここから秩父線沿線に流れてて、巾着田とか通ってるアレなのか〜
ちょっと感慨深い。
小さな滝と、水神 瀬織津姫 と書かれた板と、小さな赤い鳥居。
どうやら神道に関係する川などの神様らしいです。
丁寧に手を合わせ、林道を正丸駅に向かって下りていきます。
舗装路つまんねーー飽きたーと文句言いつつ、うだうだ歩く。
15時18分、やっと正丸トンネル付近まで来た。林道の終点。
ここから駅までは、けっこう車も通るR299を25分ほど歩く。
15時43分、正丸駅に到着ーーー!
おつかれーーーっしたーー!!
今回、山の中を歩くよりも舗装路を歩いていた時間のほうが長いのでは?
楽でいいんだけどね〜…でも面白みがまったくないよね。
ま、何事もほどほどがいいです。ホントに。
……岩場歩きってどうやって経験積んだらいいのかしら。
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