扇山 (2019.03.08)




低山めぐりも1年ほど続けてきたけれど…
登った最高峰は芦ヶ久保の丸山、960m。


実はまだ1000m越えをしていなかったりするんですな!!笑


というわけで、初めての1000m越えにチャレンジしてきました♪



高尾から中央線で一本。山梨県は鳥沢駅からのスタートです♪
この日は金曜日。
そして、駅から梨ノ木平登山口までのバスはまだシーズンオフで営業していない。
中央線沿線でも人気のある山だそうで、それなら混む前に登りたいな、と。

駅で降りたのは数人いたけれど、山へ向かう様子の人はいない。
待合所でおにぎりタイム&身支度を整えた後、7時45分ごろに出発。



電車からだと扇を広げたように見える、と書かれていたので…あれかな?
道標に従いつつ、登校中の小学生らに並ぶようにして住宅地を抜けていきます。

が、駅から少し歩き始めて感じた違和感。
どうも、くるぶしに靴のサイドが当たって痛い。骨んとこ。
ここ、前回の桂木観音からの帰り道でも痛くなったところだったりします。
サポーターを二つ折りにして靴とくるぶしの間に挟みこむ。

出だしからちょいと不安な足元でしたが、なんとかこれでいけそう。



梨ノ木平までは1時間の歩き。
林道だったり、舗装路だったり、いろいろですが至るところに道標があるので迷うことはなさそうです♪
そしてちょっと振り返ると、あら…富士の頭が見えちゃいました。笑
鳥沢駅を挟んだ向こう側にも高畑山や倉岳山という低山があるというので、機会があれば行ってみたいなあ。



おなじみ、熊出没注意の看板。
県によってさまざまなので、なかなか楽しい♪
(熊さんにはお会いしたくないけど…)



迷う前に引き返す!戻れない道は進まない!

いやー、まったくその通りっす!!
年末の恋路沢での経験上、深く頷かずにはいられない…



途中、案内の通りに入った雑木林。
足元が濡れてしまいそうだったので、長めのゲイターをつけるのに手こずったりしてたら、少々時間がかかりました。
9時5分、梨ノ木平登山口に到着〜!



ここには唯一トイレがあるので、もちろん寄ります!
登山する人、いないなあと思って水分補給していたところ…

年配の品のよさげなおばさまが話しかけてきました。
車で近くまで来ているそうで、ご主人が駐車場まで車を置きに行っている間、おばさまは一人でこちらに立ち寄ったとのこと。
ザックなどは背負わず、軽装だったので登る方ではないのかなあと思いきや…
話しているうちに、ご主人は山や植物の調査を専門的になさっている方であり、おばさまも登山で海外も含めていろいろと経験されてきたと知りました。
この扇山も何度も登っているし、他にも岩場や鎖場の経験豊富だと聞いて思わず憧れのまなざしを向けてしまう私。

そういう方から見れば、私なんてホントのど素人に見えるんでしょうなあ。
登山で着る服のことや、コースタイムなどの話もしました。
おばさまは、コースタイムなんて気にしないでのんびり木や花を見ながら登ればいいのよ、とおっしゃってました。
そうですよね、そうだと思うんですよ私も。

20分ぐらい(!)立ち話をしている間、風に乗って頭上をなにやら黄色い粉末が…

か、か、花粉だあああああああ!!!

目に見えるぐらいの多さで、去年ほどではないにしろ私の鼻はむずがゆくなってきました。

時刻は9時半。
じゃあそろそろ行ってきます〜と別れを告げ、私は登山開始。
特に危ないところもないと聞いたので、安心しながら進んでいきます。



山頂まではおよそ2時間。
途中に水場があるようで、どんな感じなのやら。

…そして、孤独に登っていく。
登山道はよく整備されていて、倒木などもないし、歩きやすい。

もうひたすら登る。登る。登る……

写真を撮ることすら忘れ、傾斜のある道を上へ上へと突き進む。
単調に。あたかもロボットのように。



気がつくと、10時6分、水場に到着。
ここまで黙々と登りに専念したのは久々だあ〜
アップダウンの「ダウン」がまったく無かったので…
かといって、丸山みたいに3段階の急登があるわけでもなく。
まるでビルの階段を上るかのようでした。



ベンチに座り、下を見下ろす。
けっこうな急斜に見えるけれど、登った感じはそんなでもなかった。



5分ほど登ったところに祠がありました。
山ノ神神社の奥の宮、とあります。



さらに進むと、10時半、山頂方面とつつじ群生地への分岐に出ました。
ここから40分で山頂らしい。



富士山が…
さっきは頭だけしか見えなかったのに。
そして、それを隠していた低山よりも私の視線のほうが高くなっている。
登ってきたんだなあ……



10時57分、大久保のコルに到着。
ここまで1時間半ほど、ずーーーーっと登り。というのはけっこう新鮮だった。
ものすごい急登ではないんだけど、「登り」オンリーって淡々と歩くしかないんだなあと。
今までの山だと展望台とか見晴台が途中にあったり、何かしら変化があった。
でもここは水場とさっきの分岐以外は一本道。
それでも人気があるってことは、よほど山頂からの眺望が素晴らしいのだろうか??

尾根道に出たらいよいよ山頂が間近!
ちなみに、ここを左に進むと百蔵山へ向かう縦走路です♪



分岐を過ぎたあたりから霜柱があちこちにありました。
溶けかけた場所を滑らないように注意深く歩く。



私の先にストックをテンポよくついて歩いていく若い外人さんがいたのですが…
山頂まで行って颯爽と戻ってきたと思ったら、百蔵山のほうへ歩いていってしまいました。
2時間ほどで行けるみたいだけど、私ならどうだろうな〜体力続かないかも。。。


「ずっと登り」がようやく終わる。


そして…



11時7分、山頂に着きました!!標高1138メートル!!
初の1000m越え〜〜!!やったぞーーー(オーバーすぎ。笑)

天気も良く、富士山もスッカーンと見えます♪



この時点では誰もいなかったので、自撮りを楽しんだ♪



山頂は広々としていて、丸太のベンチがいくつかあるだけ。
夏が近くなれば、ここも陣馬山のように青々とした芝生になるんでしょうか??



写真をバシバシ撮った後は、ランチタイム♪
インスタント味噌汁が疲れた体を温めてくれます〜。
この日は風もほとんど無かったけれど、やっぱり1000mともなると気温が5度ぐらい下がるので、ザックに突っ込んでおいたジャケットを着こまないといられません。



後方の木々の彼方には、雪をかぶった山並み。
方向的に雲取山とか奥秩父の山々かな?
 
登山客も3人ぐらいしかいなくて、30分ほどゆったり静かに過ごせました。



下山は逆の方向へ。三境から山谷方面へ下りていきます。
最短コースでもあり、夏場は藪でわかりにくくなる場所もあったりするようだけど…
今の時期なら大丈夫かな?と思ったので。

本当は犬目に下って君恋温泉に立ち寄りたかったんだけど、既に閉業してました。残念!



1時間半か、のんびりと下っていこう。



途中、「駅 近道」と書かれていたのでそっちへ下りていく。
が、ここがまた急な道で!!
疲労していたふくらはぎが遂に泣き始めてしまいました!!

うぎゃああああ攣ったああああーーーー

誰もいない登山道の、人が一人歩ける程度の細い道。
しばらく動けず、痛みに耐えながらひたすらおさまるのを待つしかない。

その後、何度かズルッと滑り、尻餅をついたりしつつ時間をかけて下りていく。
細い木の枝とか砂利ってけっこう滑るんですよね。。。神経使うわ。

下りの姿はとても人には見せられない。苦笑



なんとなく民家が見えてきたような…
富士も相変わらず見えます。



近道、と書かれているとついつい進んでしまう。笑
「左折」と誰かが書き足してました。ちょっとわかりにくいのかな?



エコハウスの真横を通りましたが、結局何の施設なのかわからずじまい。。。
ゲートも閉まっていたので、今日はお休みなのかしらん?



梅林の横を通る遊歩道のような道があり、のどかな里山風景を見つつ駅へと向かいます。
並行している車道とはこの先の中野神社前で合流。

途中からは完全に舗装路になり、ザックを背負って駅方向へ向かう人の姿もちらほら。
中央道の下を通り、R20(甲州街道)を鳥沢駅へ800メートル弱歩く。


…相変わらず舗装路歩きはつまらないなあ。苦笑



なので。



駅へと入る信号のところにあった、いろはやさんでいちご大福を買いました♪
たくさん歩いた後はやっぱり甘いものを食べなくては♪♪♪

実は今朝、通りがかった時からこのお店が気になってたんですよね〜。
だから帰りに絶対寄るぞ!って決めてあって。



14時ごろ、鳥沢駅到着。
ホームで電車を待つ間にいちご大福食べたけど、メッチャ美味しかった〜!


疲れたし、コケたり足が攣って痛かったりもしたけど…
天気がすごく良かったのもあり、楽しい思い出になりました♪
朝のくるぶしの痛みもすっかり忘れるほどでした。笑
 
もっと体力をつけて、次なる山を目指したいです!!

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