南北高尾山稜プチ縦走 (2019.01.27)




唐突に「歩きたい!!!」って思うことが時々あります。
もしかして、疲れていたりストレスだったりするのかもしれないけど。
歩いて歩いて歩き通してえよおおお!!って思うのはやはりマゾなんだろうか。^^;



今回は南から上がって北に下りるコースを攻めてみようと思いまして。
途中、ほんの少しだけ高尾・陣馬縦走コースに合流するやつですね。

北高尾山稜は以前、八王子城山から狐塚峠までは歩いたんだけど、その先に行ってない。
できればクリアしたいなあと思ってて…
真冬のこの時期ならば!!とチャレンジすることにしました♪

アホみたいに歩きまくりたい気分の時には、北高尾は最適。



いつもの電車が10分ほど遅れて到着した相模湖駅から出発。
細い側道を抜けて中央道の歩道橋を渡ります。
今日も天気はピーカン♪ そして寒い!!

慈眼寺のそばを通ってまずは与瀬神社へ。



與瀬、とも書くようですが、読みはどちらも「よせ」らしい。
山行の無事を祈願した後、ゆっくりと出発。
誰もいないかと思われたけど、1人の山ガールさんが先へ歩いていきました。



7時50分スタート。
神社の左裏手に明王峠への登山口がありまして…
わりとしょっぱなからキツイ感じの坂が続きます。
めっきり歩いてなかった身には堪えますなあ。



 ぜいぜい言いながら登っていくと相模湖の見える見晴台に着く。
ベンチもあったので朝食&行動食のおにぎりタイム。
その間にソロの若者2人が先を進んでいきました。意外と人が通るコースなんだな。



いつしかなだらかな感じの道に変わり、歩きやすい♪



今年はまだ見ていなかったシモバシラを拝めました!
南側斜面なので無理かなあと思ってたので、嬉しかった♪



途中、いったん巻き道を通って先まで行ったけど孫山への分岐でそちらへ向かう。

ん?…「孫山」?

あれ??子孫山の頭じゃなくて??
登山詳細図にはベンチのある標高543メートルの「子孫山の頭」が先に書かれている。



これはまぎれもなくベンチだよね?
これ以前に子孫山の頭への分岐は無かったはずだけどなあ。。。
じゃあここがそうなのかしらん?



明王峠はまだまだ先。
シモバシラを何箇所か見つけながら、どんどん歩く。
去年の栃谷尾根よりも多く見ることができました♪





大平小屋を通過。
小屋跡があるだけで何もないところ。



いや〜今年は豊作だ!と言えちゃいそうなぐらい見かけました。
これ、高尾で会ったあのおじいちゃんに見せたかったなあ。。。

道は大きなアップダウンも無く、なだらかな感じが続いてましたが…
少し先に矢ノ音へ行ける急登への分岐を発見。

ご丁寧にも小さな看板に「急登です」的なことが書かれていて、ちょっと迷う。
特に有名なところでもなさげだし、巻いちゃってもいいんだけど。

一度は巻いたものの、先でまた分岐に出くわしたので行ってみることにした。





こちら側の道は70メートルほど長くなるものの、楽に登れました。
山頂までは時間にして片道5-6分ほど。林の中のハイキング♪
雪を被った富士山がちらちらっと見えます。



吉野矢ノ音山頂、標高633メートル。
芦ヶ久保の日向山と同じ高さですね。眺望はまったく負けちゃってるけど…



林道と交差する場所を横切って、ふたたび山の中へ。
これを左にずーっと行くと陣馬の温泉に着けるんですね〜





石投げ地蔵嬢ヶ塚、とあり、丁寧な説明文が書かれているのだけど。。。


私の読解力が悪いのか、名前の由来となったことがわからない。
「嬢」は武田一族の姫君を表しているのはわかるんだけど、なぜ石投げ地蔵になったかがわからない。
尻切れトンボになっていて、姫のその後が不明瞭なんだよね〜

調べてみると ここ に2つの謂れが書かれていました。
なるほど、最期の地という意味でしたか。。。

悪人に石を投げた伝説とかじゃなくて、ホントにお地蔵さん代わりの場所なのね。
私的には2つめの「地元の姫が云々」の説のほうが「矢ノ音」にも関わっていて合っていそうな気がします。



その先に進んでいくと、高尾・陣馬縦走路が見えてきて歩いている人の姿も多くなってきました。
階段が現れ、10時11分、明王峠に到着です!
標高738.9メートル。トイレとお茶屋さんがありますが、この日はやっていなかった。
ベンチでは休憩する人も多く、ここから景信山や陣馬山へ向かうために一息入れてる感じ。



矢ノ音からは木立が邪魔して見えにくかったけれど、ここからは富士もスッキリ見えます。

トイレ休憩しつつ、ちょっと小腹を満たした後に出発!
まだまだ先が長いんです今日は。


しかもこの先のコースには、駒木野までトイレがまったくないという。。。
時間にして5時間ほどですかね…
体力はどうにでもなろうが、トイレ問題はかなり深刻なので先を急ぐしかないのである。



縦走路を底沢峠まで来ました。
いや〜何が違うって、すんごい歩きやすい!!!
道は広めだし、なだらかだし、こうまで違うのか!?ってぐらい。
このまま高尾まで行ってしまいたくなる。

しかし今日は歩き通すために来たので、当初の予定通り堂所山方面へ。
縦走路を歩く人の姿がだんだん小さくなっていく〜〜〜涙。



よし!100メートル!!



10時58分、堂所山に到着〜!標高733m。
ベンチしかない山頂なのに、なぜか人が溢れていてびっくり…
10人ぐらいいたでしょうかね。
眺望は〜まあ…ガイドブックにも書かれているとおりでございました。

写真だけ撮り、進む。


この先、ごっそりと伐採された場所を通ったりしたのですが…
なんだか今までとはまったく違う光景で、視界が広くて不思議な感じがしました。

縦走路を超えてからは歩く人も増えていて、北高尾山稜でも挨拶を交わすことが多くなってきました。
すんごい細いヤセ尾根みたいなところもあって、変化に富んでます。
逆から来たらうんざりしそうな急登だな〜と思って下っていたら、学生グループやソロのおばあちゃんがそれぞれのペースで登ってきて感心してしまった。

北高尾山稜、面白いですよ、確かに。



11時26分、関場峠を通過。
ここから八王子城山までは6キロもあるんか〜!?気が遠くなる…
一瞬、小下沢林道経由で日影バス停に出ようかとも思ったけど、それはなあ…うーん。

この辺からさらにアップダウンが激しくなる。
歩きまくりたい!と思って来たけれど、先が見えない急登を目前にしてしまうと気持ちがちょっと萎えてしまったり。苦笑



眺望もほぼ望めないコースをへろへろ進んでいく。
三本松山という面白い名前の山頂標識があったけど、特に何もなし。
標高は611メートルらしいけど、それが書かれた板もなし。



大嵐山と書かれているけれど、標高は不明…
だんだん近くなってくる八王子城山までの距離は嬉しいけれど…

この時、正午をまわってました。



延々と続く道。
5キロとか簡単にいうけどさあ…
「お楽しみ」がない道を淡々と歩くのって、ぶっちゃけものすごく飽きる。
展望台とか、何もないんだもの。

自分で決めたコースにだんだん気が弱くなってきました。
アップダウンも激しいので気も抜けない。下山じゃないのにずーっと気を張ってる感じ。

気がつくとほとんど人にも会わなくなってきた。



位置的には湯ノ花山というのでしょうか?
ちょっとだけ開けたところにあった岩に座り、休憩。
足が〜〜というより気力が続かない〜〜!!
こんなんでヘタってたら武甲なんて登れないじゃないか!!
でもだって動けないんだもの。しゃあないじゃん?

若い外人さん2人組がスイスイ歩いていくのを横目に見ながら、ぼんやり考える。


…夕やけ小やけの里、かあ。

この先の黒ドッケまで行けば、そこから下山で1時間15分。
トイレ問題もあるしなあ。。。

あんまり興味はなかったけど、予定していたこの先の山行にも興味が薄れてきた。



ダメ人間、炸裂寸前。


「エスケープしよっと!!」(・∀・)






最後のアップダウンだああと思いながら歩くと、なんとかなるものです。
黒ドッケ到着、12時40分。
ここから夕やけ小やけふれあいの里方面へ下っていきます。

まだ見ていない杉の丸と熊笹山には後ろ髪引かれる思いだけど…
またいつでもチャレンジはできるさあ!


…楽をすることには何の抵抗もない私。^^;



作業道がいくつかあったりして、道標も要所要所にしっかり立ててありました。



下りっぱなしの道を黙々と進む。



もはやどこを通るべきかわからない林の中を進んでいく。
黒ドッケから誰にも会わない。

途中、夕やけ小やけいろは坂の分岐があったけど、どちらを行っても合流するっぽいので右へ行ってみる。

あ〜もうすぐ人里だああと思うと、ホッとするなあ。



13時41分、下山終了〜♪
夕やけ小やけふれあいの里に到着!!

そうなると頭の中には「トイレ」の3文字しかない。

管理棟を探して歩く途中、家族連れを何組か見かけた。
実はここって何があるのかさっぱり謎でした。
キャンプ場のほかに芝生の広場とか食事処、お土産屋さんもちゃんとあるんですね〜
全部見て回るとけっこう広い。



ナンバープレートまで「はち おー じ」。
といってもこれは動きませんが。





フツーの観光名所的な場所だったんだなあ。。。
日帰り入浴もできるらしいけど、要事前連絡(確認?)だった。



14時にバス停到着。
見事なほどの時刻一致!!32分に何かこだわりがあるのか!?ってぐらい。笑

始発や終点がどうなのかはしらないけど、そこからかかる時間を考慮するとこれになるんだろうな。

30分ほどゆっくり座って待つ。
トレッキングポールを片付けたり、上着を取り出したり、おやつを食べたり。
時間よりも少し早く来たバスが高尾駅への直行バスだったので、それに乗り込む。
下山にはまだ早い時間なのか、乗客も少なめでした。

この路線、初めて乗ったな…とか考えてるうちに居眠りこいてました。


何かしら実のある山行とはどうも思えなかったけれど、たまにはこんなのも面白いかな。



きっとまた、無駄に歩きたくなったら来るでしょう、北高尾山稜。

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