飯能アルプス(の一部) (2019.01.02)




日本でアルプスという名前がつけられた山稜はいくつあるんでしょうか?
北アルプス・中央アルプス・南アルプス…は代表格として。
低山でもその名をつけられている所があり…
鎌倉には鎌倉アルプス、三浦には三浦アルプスと呼ばれる場所があるそうです♪
いつか行ってみたいですな〜。



んで、この日訪れたのはその名もズバリ「飯能アルプス」!

…といってもけっこう長い距離らしく、一般的には北は伊豆ヶ岳、南は天覧山までの山稜をそう呼んでいるみたいですね。
伊豆ヶ岳から先の武甲山まで範囲を広げて呼ぶこともあるようだし。
しかしそっちまでいくともう飯能ではない気が…横瀬かな。


さて、昨年末の恋路沢林道での道迷いは、帰宅後もしばらく引き摺ってました。
沢コワイ堰堤コワイ病にかかりそうでした…苦笑
本格的な遭難ではなかったけれど、目的地へ着けなかったのはけっこう後をひくんですねえ。

そんな苦い思い出を忘れるべく、正月2日早々、登ってくることに決めました!



出発点は東吾野駅。7時半スタート。
今日最初に目指すのは天覚山なんだけど…
右へ行くユガテや顔振峠、北向地蔵にもとっても興味があります♪
特にユガテは春先に花が咲いてキレイだと聞くので、その頃行ければいいなあと。

西武線にはけっこう人が乗ってたのに、降りたのは私含め2・3人。
トイレに寄ったり歩き始めの準備やストレッチなどをやってると、あっという間に取り残されます。
皆さんどこの山に行くんだろうな〜?とか考えながら、とりあえず自分も歩き始める。



踏み切りの向こう側に渡り、民家の間を抜けていくと登山口があります。
道標も随所にあって、心強い♪



しばらくはすぐ横に林道が見えていて、それほど山深い感じはないです。
ここで沢筋コースと尾根道コースに分岐。

今日は尾根道コースで。



真っ暗〜。
正月早々、こんなとこをぼっち歩きする物好きもいるんですよ。笑

ちょびっと怖いので熊鈴鳴らしながら進む。

熊は冬眠してるかもだけど、イノシシとかサルとかいそうだしな〜



ここから山頂までは40分の道のり。まずまずだ。
わりと急な登りなんだけど、時々展望がぱあっと開けたりするので飽きないです。



こんな感じで。
植林されてるんでしょうか、毛並み(笑)が揃っていてとても美しい。

どこが山頂かなーと思いながらどんどん高度を上げていく。



太陽がじわじわ昇ってきて、狭い山道にも光が差し込みます。
気温はめちゃくちゃ低いけど、アンダーと長袖とソフトシェルでもう汗だく。



木の根が木段のように伸びてます。
歩きにくい感じはほとんどなく、急なんだけど黙々と登るには楽しいコース。

まあそれでも「早く尾根につかないかなー」と思ってしまうけど…



途中、両峯神社跡と呼ばれている広場がありますが、何も無いのでスルー。
その近辺で沢筋コースと合流します。
ようやっと尾根に出ました。



大高山への分岐。
そっちへ行けば隣の吾野駅に出られますが、今日のコースは逆方向。

もうひとのぼり!



着いたーーー!!!標高445.5 m、8時37分着。

ちらっと見た「ヤマノススメ」というアニメで、主人公がこのベンチにぐったり寝転んでいるのを見た気がします。
ここまで来るのに誰にも会わなかったし、山頂独り占め〜♪



すっごい良い天気!!!

冬だから空気も澄んでいるし、遠くまで見渡せますね〜!
南西側はこんな感じで開けているのに、私が見たい武甲山側は伐採されてなかった…くすん。



ベンチでいつものように休憩しつつ、登山詳細図を広げる。
ここからはいくつかのアップダウンや小ピークを越えつつ南下していきます。
まずは東峠、久須美峠。さらに多峯主(とうのす)山・天覧山へ!

9時ぐらいに出発。まずは下り。



けっこう急なので、転ばないように気をつけねば…!

途中、道が分かれた場所があって道標も無く「ん?どっちだ?」というのが1箇所あり。
踏み跡を追っていけばなんとかなるもんです。
が、軽いトラウマになっているので、そんな道に出くわすとすぐ地図やGPSで再確認。


あっ!!
そういえば前回の反省を元に、GAMINのGPS機器を買いました。笑

いつかは買うかもしれないなーと漠然と考えていたんだけど…
地図見るのは好きだし、街歩きでも使えるかなあって思い…
…しかし街ならスマホのほうが全然便利かも?



多峯主山までは5キロの道のり。
道標もしっかりしてるので迷うことはない…はず!



飯能アルプス同好会というものがあるんですね〜。
行き方が細かく書かれていて、役に立ちました。



登山道からいったん林道に出て、東峠へ。
ここからまた登山道に入ります。



山道は疲れるけど、林道歩きより全然楽しい♪

   

途中に、1本の木を完全に挟んでしまっている木がありました。
なんかすごい迫力を感じました…
こういう木、時々あるみたいです。



…カマ?



ああ、釜戸山への分岐かあ。
293.3mの山で25分ほどで行けるようですが、今回はスルー。



有志の人が書いたんでしょうか?
久須美坂「峠」とあります。



なんともアバウトな地図だ。笑



ここが久須美山の山頂でーす♪
標高260m。小さいけど手書きの山名標識もちゃんとありました。

さらに先へ進むと、今度は永田山というところに着きました。



標高277.5m。ここも手書きの山名標識。



標識が立てられているのは、ケルンの上。

この辺りまで来ると、オジサンたちと出会うようになってきました。
犬を連れて散歩している人もちらほら。

というのも、ここのすぐ裏手が丘の上公園という広い公園になってるんですね。
その向こうには真新しい感じの住宅地が広がってます。

下っていき、民家のすぐ横に張られたネットの山側を歩いていきます。
すごーく妙な気がしました。笑



車道に出、反対側へ渡って5分も歩けば多峯主山への登山口があります。


…一度下ってきて、また登り返すってのはやっぱりキツイですな〜

たいした傾斜でもないと思ったのに、足が全然進んでくれない。
山頂まではおよそ50分。そろそろトイレの限界もきそう!


雑木林の急登をへろへろ歩いていき、ようやく見つけました!



トイレだーーーー!!
バイオトイレが設置されてました!

正直、山頂より嬉しいかもしれない。笑

登山詳細図(2015年発行)には載ってなかったけど、分県登山ガイドには載っていた。
2016年に作られたんだな…

ありがたやありがたや。
心地よさを取り戻し、山頂へ向かいます♪



軽く登れば、もう山頂!



多峯主山に到着〜!標高271m。12時15分着。

ちょっと小高い丘って感じもするけど、人がそこそこ来てました。
座る場所を見つけてシートを広げていると、隣のオッチャンに話しかけられました。

昨日(元旦!)武甲山に登ったと話してくれ、方角を教えてくれたり。
私が天覚山からのコースを話すと、その向こうの大高山もいいよ〜と言ったり。
千葉から来ましたと言うとちょっとビックリされましたが。笑



いや〜ホントに良い天気でございます!
真ん中に見える低山を越えて歩いてきたんですな〜

この日は地元のコンビニで稲荷弁当を買ってきたので、食べるのが楽しみだった♪



これから行く方角を眺める。。。
ここからはほぼ下りなので、きつくはないだろう。



人も増えてきて、これから登っていく家族連れもいました。
散歩のコースにもなりそうな、ながーい階段。



見返り坂を過ぎ、天覧山へ。



こんな所も通ります。もはやフツーの公園。



最後の登り!いざ!!
長い下りでだれてきたキモチを引き締めなおします。

木段を登りきると、そこは天覧山でした。



13時25分、天覧山に到着!標高195m。
今日の全コース、終了!!



振り返ると、林の間にさっき休憩していた多峯主山が。

   

立派な展望台から飯能の町が一望できます♪


目的のコースは終わったけれど、まだハイキングは終了じゃありません。
家に帰るまでが遠足です!

大きめの岩がゴツゴツした下り道を通って、石仏がたくさんある場所へ。
16羅漢像と書かれていたけど、数えたら軽くそれ以上あった。


能仁寺への表参道に進み、ちょっと参拝。
今日も怪我もなく無事に降りてこられて感謝。



飯能駅までは25分。
途中のヤマノススメキャラのステッカーがベタベタ貼ってあったコンビニ?で、真冬だというのにジェラートを買って食べ歩き♪
メッチャ歩いた後で、美味かった〜♪


2019年、年明けの「登り初め」は飯能アルプスでした。
今年もいろんな所でいろんなものを見てきたいです♪

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